施設の種類
※以下は一般的な概要です。施設により対応範囲が異なりますので、条件に見合う施設が見つかったら、施設ごとに正確な情報を確認してください。
●公的施設
・介護療養型医療施設(介護医療院)
要介護1~要介護5の方が対象です。
医師や看護師が常駐しており、医療と介護の両方のサービスを必要とする方のための施設です。
特に症状が重く長期的な医療ケアが必要な方に向いています。
病院のように相部屋の施設も多い点に留意しておきましょう。
・介護老人保健施設(老健)
要介護1~要介護5の方が対象です。
介護療養型医療施設と同じく医療ケアに重点を置いていますが、介護老人保健施設では在宅復帰を目指してリハビリを中心に行います。退院直後やケガ等で一時的に入居をするのが一般的です。
・特別養護老人ホーム
要介護3~要介護5の方が対象です。
介護度が高く、認知症の対応が必要な方に向いています。よって他の老人ホームと比べてレクリエーション等の活動よりも身の回りの介助が中心になります。認知症の場合、要件を満たせば要介護2以下でも入居可能な場合があります。ただし公的施設のため費用を抑えられることから入居待ちも多いです。
・ケアハウス
要介護1~
介護度が軽く自立した生活が可能な方に向いている施設です。一般型と介護型があるのが特徴で、一般型は食事や買い物などの生活支援、介護型は日常生活の介助や病院の付き添いなどが中心です。軽度の介護度を想定していることから、介護度が高い場合には転居や外部の介護サービスの利用が必要になることがあります。
●民間施設
・介護付き有料老人ホーム
要介護1~要介護5の方が対象です。(混合型は自立も可)
他のタイプの有料老人ホームとは異なり、行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている施設です。介護サービスが充実しており、デイサービスなど外部の介護サービスを別途契約する必要はありません。介護を必要とする方向けの一般型と自立した方でも利用できる混合型があります。
・住宅型有料老人ホーム
自立~要支援~要介護(軽度)の方が対象です。
自立した方から要介護の方まで幅広く受け入れていますが、要介護については比較的軽度の方の利用者が多いです。必要な介護は外部サービスを利用することになりますが、デイサービスやヘルパーステーション(訪問介護)を併設し質の高いサービスを提供する施設も増えています。
・サービス付き高齢者向け住宅
自立~要支援~要介護5の方が対象です。
名前のとおり厳密には老人ホームではなく住宅ですので賃貸という立ち位置になり、比較的自立した方も多く利用しています。施設から介護サービスが受けられる介護型と介護が必要な場合には外部サービスを受ける一般型があります。一般型の場合でもデイサービスやヘルパーステーション(訪問介護)が併設されている施設もあります。
・グループホーム
要支援2~+認知症の方が対象です。
他の介護施設とは異なり、認知症の方が少人数で共同生活を送るための施設です。専門スタッフの支援を受けながらできるだけ自立した生活を送ります。グループホームは施設と同じ市町村に住民票があることが入居条件になっています。